21世紀中に水資源の争奪戦が始まる?

人類は産業革命以来消費するエネルギー量を飛躍的に膨張させてきました。産業革命以前に比べるとその消費量は比較にならないほどに達しています。

また近年になるとアジアや中東などでも経済の伸長に伴うエネルギー需要が活発化しているため、ますますエネルギーの消費が進んでいるんです。

特にエネルギー消費量の伸びが著しいのがアジア、中でも中国とインドでしょう。中国はアメリカに次いで世界2位、インドは世界3位のエネルギー消費大国に躍り出ているそうです。

2,30年前までは数十年単位で枯渇すると言われていた石油や天然ガスなどの天然資源は、技術革新により従来使えなかった埋蔵資源を活用できるようになり、まだまだこれから先も付きることはないだろう、というのが最近の研究結果で明らかになってきたそうですが、資源がいくら残っていても地球自体がエネルギー消費からくる負担に耐え切れなくなる可能性が高いと私は思います。

温暖化ガスの排出によって地球の平均気温は今世紀末までに今よりも3~5度も上昇する可能性が指摘されています。そうなれば海水面は大幅に上昇し、大洋に浮かぶ島々の多くが海中に没するとも言われています。

また最近特に気になるのが水をめぐる議論です。

水車

世界中で砂漠化が進んでおり、水資源が近い将来不足するのでは?という観測が出ています。世界の人口が百億人を突破する今世紀中ごろには、世界中で水をめぐる戦争が起きているかもしれないと言うのです。

これは水資源が豊富な日本に住んでいるとなかなか実感できませんが、実際中国などでは工場からの排水・排ガスなどによる大地の汚染が進み地下水も汚染され、健康な生活に必要な水を使えない人達が増えてきているんです。

水は生物が生きていく上で何よりも重要な資源。しかも有限の資源です。今の日本ではまだ、水道水は塩素が入っていて怖いからウォーターサーバーを使うというくらいの危機感ですが、近い将来はもっと深刻な状況に追い込まれていくのかもしれません。
ウォーターサーバーの比較はこちら

保水地の保全や天候に左右されない水資源の確保、そして外国からの水資源争奪の動きに対する対抗措置など、水をめぐる戦いはすでに始まっているのかもしれませんね。

 

 

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新電力で初の大型破たん!業界の未来は?

今日報道で知りましたが新電力会社で太陽光発電設備販売を手掛けるグローバルエナジージャパンが東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたそうです。

負債は数十億円規模で、しかも経営破たん前に関連先に7億円が流出しており、債権者は刑事告発も検討しているとのこと。

とうとう起こってしまいましたね、こういう事態が!

こちらの記事によるとどうやら昨年の12月から、怪しげな動きが社内であったということなんで、まあ計画倒産を疑われてもやむを得ないでしょうねえ。

それにしても新電力や電力買取に絡む不正や不祥事があとを絶ちませんね。業界の未来に暗雲が垂れこめそうで残念でなりません。

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BMW i3は乗る価値があるかも・・

2014年の夏にBMWから発売される電気自動車がi3。このi3、ちょっとこれまでの電気自動車とはわけが違う気がします。

i3

最大出力170psの電気モーターとリチウムイオン電池を搭載し、静止状態から100km/h加速を7.2秒でこなすほどの俊敏性があるそうです。

最大航続距離もレンジ・エクステンダーという発電用エンジンを備えたモデルでは300kmと十分実用性を備えていると言えるでしょう。

デザインはまさに近未来的。BMWらしい力強さと未来を先取りしたかのような流線形のフォルムは、たとえばTOYOTAのプリウスや三菱のアイミーブのような、なんとなくかっこ悪い?エコカーとは違います。(あくまで個人的な好みですが)

これからは各自動車メーカーがしのぎを削ってこういったエコカーを開発してくるんだろうと思いますが、一つのベンチマークとなる車を真っ先に市場に投入してくるBMWに拍手を送りたいと思います。

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再エネ特措法の問題点

最近話題に上る再生エネルギーの買取価格の問題について考えます。

2011年3月に成立した再生エネルギー特別措置法案およびその後の決定により、再生エネルギー買取価格が決定しましたが、その価格は1キロ・ワットあたり42円と世界一高いと言われる価格になりました。

さらに参入業者を増やすため、参入時の買取価格を20年間にわたって保証するというもので、多くの企業や個人投資家が再生エネルギーの発電事業に乗り出しました。

そこで問題になってきているのが、参入したものの実際の発電施設を持たない待機グループができてしまったこと。発電施設を作るコストは年々下がっていくので、早めに参入して売電価格は高額になるようにしておき、発電施設が格安で作れるようになってから稼働を始めようというもくろみの業者が続出したのです。

結局経済産業省は、事業認定を受けた後に土地の確保をしていなかったりなどした事業者672件の認定を取り消すことを今年2月に決定しました。

参入業者側からすれば、当初取りきめが無かった稼働タイミングを問題視され認定取り消しとなれば、法的措置で対抗することもできそうですし、やはり当初からそういった事態を想定しておかなかった国側の手落ちと言わざるを得ないでしょう。

再エネ問題が過熱した時期はちょうど、福島原発事故のあと全国の原発稼働がゼロになり、国のエネルギー政策が迷走をしていた(今もですが)時期に重なります。ういった中で拙速にも再生エネルギーの買取制度を作ってしまったことが問題の根源なのでしょう。

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他国の状況:ドイツのエネルギー事情について

日本では脱原発or原発再稼働と二者択一的な議論が巻き起こっていますが、他国での事情についても見ることで、今後の日本が摂るべき方向性の参考になります。

今日はヨーロッパ最大の経済大国、ドイツについて見ていきます。ドイツと日本はともに技術立国でありモノづくりに強い点や、自動車メーカーが世界的に競争力を持っている点など共通点が多いと私は思います。

ドイツ

実はドイツは日本よりも先に”脱原発”を決定しています。きっかけは日本の東日本大震災が大きな影響を与えています。

それまでもドイツでは原発を続けていくのかやめるのか?で国民的議論が起こっていたそうです。しかし方向性は定まらず、原発継続も十分可能性があった時に、福島で原発事故が起こってしまいました。

これを期にドイツ国内でも原発の危険性に関する拒否反応が一気に拡大し、とうとう2011年6月に2022年までにドイツ国内の原発全ての稼働を停止することを正式決定しています。

正直この決定は驚きました。なぜならドイツほどの経済大国が、自国産業の競争力を落としかねない脱原発をすんなり決定することは難しいと思っていたからです。

私もドイツの例をみると、実は日本でも脱原発は政治家が方向性さえ決めれば国民は選択肢として現実的に受け止められるのかも?という考えも持ったほどです。

先日東京都知事選に立候補した細川元首相とそれをバックアップした小泉元首相も同じことを言っていましたね。。まああれはあまり参考にならないと思いますが。

さて話をドイツに戻すと、実は今後ドイツは脱原発について再検討を迫られるのでは?と私は予測します。理由は2つあります。

1つは電気料金の問題です。

ドイツは国内で発電する電力だけでは補いきれないためフランスなどから電力を大量に購入しています。今後原発が停止すればより大きな電力を他国から購入する必要に迫られるはずです。

となれば自国で発電するよりも割高な電気を使うことになり、経済の血液とも言われる電力が他国よりも高ければ経済力が衰退してしまうため、どこかで方向性の再転換がおこるかも?という予測です。

もう一つの理由は電力の安定供給の問題です。

ドイツでは現在ロシアから天然ガスを輸入しているそうです。ロシアは現在クリミア半島の帰属をめぐってEUやアメリカなど西側諸国と激しく争っています。

戦争までは行かないと思いますが、ロシアに対する経済制裁が発動される情勢ですし、となればロシア側からの対抗措置も覚悟する必要があります。

その時ヨーロッパ向けの天然ガス供給がストップした場合、それに頼っているドイツは大きなダメージを追うことになってしまいます。

しかしそれを恐れて他国に合わせてロシアへの強硬姿勢を取らなければ、EUの中心国家としての威信に傷が付き、将来的な国益を損なうことになるはずです。

つまりドイツはロシアからの過度のエネルギー供給に甘んじていることが今後難しくなるのではないか?というのが私の読みです。そうなれば、現実的にエネルギー源としてもっとも有力な候補はやはり、原発になると思います。

ドイツのエネルギー事情はいろんな意味で、今後の日本の参考になりうると思いますので、注目していきたいと思います。

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各発電方式による発電コストを比較

前回の記事では日本の脱原発論争の非現実性について簡単に私見を述べたが、今回は具体的に各発電方式によるエネルギーがどれだけのコストで生み出されているのか?について考えてみたい。

当然だがエネルギーを生み出すためには様々なコストがかかっている。発電所の建設費や発電に携わる人たちの人件費、発電に使用する燃料のコストなどである。それらにどれだけのコストがかかっているのか?を見てみよう。数字は2011年度の経済産業省作成による「エネルギー白書」より引用することにする。なお各発電方式の発電単価は電力1kWhを発電するために必要なコストである。

まず現在の発電の主力をになう火力発電をみてみる。火力と行っても石油を使用する場合と天然ガスを使用する場合で異なる。石油を使用した場合の発電コストは36~37.6円であるという。一方液化天然ガス(LNG)による火力発電では10.7~11.1円とコストは3分の1以下に抑えられている。

次に水力発電を見てみよう。こちらは10.6円となっている。LNGによる火力発電とほぼ同等である。ただしこちらは火を燃やさないため二酸化炭素を生み出さないという目に見えないが重要なメリットがあることを忘れてはならないだろう。

お次はここのところ話題の太陽光発電。個人でも発電施設を持ち国に電気を買い取ってもらえる制度が始まり、注目を集めているが発電コストはどうなっているのだろう?実は太陽光発電(住宅用)は33.4~38.3円と石油による火力発電並のコストがかかってしまうのだという。

クリーンエネルギーではあるが、発電コストが高すぎるため、このままでは主力の発電方式として普及させるのは困難に思われる。

最後に原子力発電を紹介する。8.9円である。ここで紹介したどの発電方式よりもコストが安いことが分かる。しかも、このコストには、原発で万が一事故が起きた場合の補償や復旧費用も5兆円上乗せして算出された数字である。

実際原発で深刻な事故が起きた場合、その被害額が5兆円で済むのか?という問題もあるため一概には言えないが、他の発電方式が抱える弱点と比較してみるとやはり原子力発電の長所が浮き彫りになってくる。

それは「二酸化炭素の排出が少ない」ということと「大量のエネルギーが作れる」ことだ。

水力発電のコストが安くクリーンなエネルギーだと言っても、水力だけで全ての電力を生み出すのは不可能である。もし可能ならとっくにそうなっているはずだ。実際には水力発電は全体の9%にすぎないというデータがあるので、水力は今後も発電方式の主役にはなりえない。

となると何が残るのだろう?コストがバカ高くしかも発電効率が悪く、発電量も天候に左右される太陽光発電か?それとも2酸化炭素を排出しまくり地球温暖化に害をなす火力発電か?それとも原子力か?もしくは今はまだ候補にすら上がってこない新しい発電方法がこの世の中を救ってくれるのだろうか?

私たちが生きていく上で欠かすことのできないエネルギーをどうやったら安全かつ安価に利用できるのか?考え続けていく必要がある問題である。

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日本における再生可能エネルギーの普及率と脱原発の非現実性

先日東京都知事選が行われたが、そこで争点になったのが「エネルギー政策」であった。

本来エネルギー政策はその性質上国政で議論されるべき問題だと思うのだが、都知事選に立候補した細川元首相を応援していた小泉元首相が得意とする”シングルイシュー”選挙の材料にされてしまった観があり残念でならない。

もちろん原子力発電が将来にわたり絶対に必要だと言うつもりはない。もしかすると100年後、200年後には脱原発が実現できる日が来るのかもしれないとも思う。それは「経済的合理性」と「リスク管理」に基づいた結果、原子力よりもより有望なエネルギー源が出現していることが大前提となる。

風力発電

しかし現在日本で盛り上がっている脱原発論とはそういったものではない。日本の国際的競争力への悪影響をどう考えるのか?世界の国々が今まさに原子力エネルギーの開発・研究を推進しようとする中で、原子力に関する技術を持たない国になることのリスクをどう考えるのか?

そして原子力発電所が一時的にほぼすべてストップしている現在、どれだけの国富が海外に流出しているのか?という問題を全国民的な視点で議論しなければならないだろう。

発電所

日本の発電エネルギーの供給量割合を見てみると最も大きいのが火力発電のおよそ62%であり、次いで大きいのがおよそ30%の原子力発電であった。(2010年)

水力や揚力、地熱や太陽光発電などのいわゆる再生可能エネルギーが占める割合はわずかに8%に過ぎないのだ。

しかし福島原発の事故後日本全国の原子力発電所の稼働が停止してしまった。現在においてもほとんどすべての原発は発電を行えていない。にもかかわらず電気をまかえているではないか?という意見も耳にする。

当たり前である。原子力で発電できなくなった分の大半は、石油や天然ガスを燃やす火力発電の割合を増やしているからである。ということは現状の脱原発とはニアイコールで化石燃料の燃やして二酸化炭素をバンバン排出するということになってしまわないだろうか?

現在世界中でその脅威が指摘され、国連でも盛んに議論されているのが地球温暖化防止への取り組みである。二酸化炭素の排出量をこのまま減らすことができなければ今世紀の末には最悪の場合、平均気温が4℃以上も上昇する恐れがあるらしい。それにともない世界の海面も80センチ近く上昇する可能性があるという。

このことについて脱原発を唱える人々はどう考えるのか?

原発は危険だ!核のゴミは処分地や処分方法すら全く決まっていないじゃないか!そんな危険なものは断じて認められない!という気持ちは分からなくもない。

しかしだ。原子力発電は火力発電に比べ圧倒的にCo2の削減につながるという事実があるのだ。そして新興国の経済が成長すればするほど、エネルギー消費量は膨らみ、それに伴ってCO2の排出量が増えていくのは目に見えているのである。

その中でCO2を減らさなければ地球は破滅的な気候変動に見舞われてしまう、という危機がリアルに目前に迫っているということも忘れてはならないだろう。

核で地球が滅びるか?それとも温暖化により滅びるか?どちらの可能性がたかいだろうか?私には地球温暖化の方がより切実で、緊急に対処すべき問題に思えてならない。

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